新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
新型コロナの取り扱いは今だに変化し続けていますが、人力飛行機に関する活動は次第に以前と同様となってきたと思います。このことは大変喜ばしいことであり、同時に過去の記憶となりつつある今だからこそ、活動できなかった期間に果たせなかった思い、伝えられなかった経験があったことを、忘れてはならないと思います。
2024年の鳥人間コンテストも現地観戦をしました。琵琶湖の熱い空気が昨年も変わることなく、人々の熱意は継承されていると感じました。昨年の風は非常に難しく、参加者を苦しめる厳しいものだったと思います。そのような環境の中、滑空機部門で目覚ましい記録更新がありました。大会記録を140m更新する飛行を達成したみたかもばら下横田チームの成果には目を見張るものがありました。大会にさらなる可能性が示されたことは大変貴重なものであると思います。
一方で、人力プロペラ機部門の飛行は、機体の設計だけではなく機体の操縦、そして風読みがきわめて重要となってきています。
東ヨーロッパの戦争は収まる気配がなく、さらにパレスチナやシリアでの戦闘も毎日のように厳しい情報が伝えられています。ますます世界の分断が進むように思われますが、このような波乱の続く時代であるからこそ、個人が自由に飛行機を飛ばすことのできる世の中を目指す姿勢を変えてはいけないと信じます。この年頭にあたり、新春をお祝いし、人力飛行機/鳥人間にかかわる皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
(続く)
2024年が終わります。
今年、弊チームのテストフライトは最後の壁を越えて、実際に飛ぶ楽しいフライトの段階に入りました。この段階まで活動を継続してこられたことは様々な支援をいただいた多くの人たちの助けがあってのことです。この場をお借りして感謝申し上げます。弊チームは引き続き楽しいフライトの深化を進めてまいります。
(続く)
現在、CoolThrustでは、CT-Delta: キタイワトビ号を成熟させる作業とともに、パイロットトレーニングプログラムの開発に取り組んでいます。
この冬の改良によりキタイワトビ号の推力機構は本来の性能を発揮できるようになりました。このことはパイロットが規定の回転数でプロペラを駆動させれば離陸できるということです。しかし自由に飛べなければ意味がありません。人力飛行機はその軽量さとヨー方向の重さで特徴のある飛行機です。段階的にその特性を身につけることが望ましいと思います。
現在、飛距離を伸ばす前の基礎スキルの習得を行っています。
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
2023年には新型コロナの取り扱いが第5類となり、人力飛行機に関する活動もだいぶ制限なくできるようになってきました。その一方で活動できなかった期間に果たせなかった思い、伝えられなかった経験があったこともまた、忘れてはならないことです。
昨年も鳥人間コンテストが開催され、従来通り現地観戦ができるようになりました。久々の観戦でしたが、あの琵琶湖の熱い空気が変わることなく再び味わえたことは感無量です。その体験はまたあの場で飛ばしてみたいと思わせるものでした。一方で参加者を苦しめる気温の高さと複雑な風のハードルは非常に高く、高度な判断が求められるとともにその瞬間の運に左右される厳しいものです。そのような環境の中、70kmに迫る飛行を達成したBHIチームの成果には目を見張るものがありました。我々の目指すべき高みの一つを目の前で見ることができたことは大変貴重なものでした。
東ヨーロッパの戦争は収まる気配がなく、さらにパレスチナでの戦闘も毎日のように厳しい情報が伝えられています。波乱の続く時代であるからこそ、個人が自由に飛行機を飛ばすことのできる世の中を目指す姿勢を変えてはいけないと信じます。この年頭にあたり、新春をお祝いし、人力飛行機/鳥人間にかかわる皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
2023年は新型コロナの取り扱いが5類へ移行したことで社会的な制限が緩和され、テストフライト等の活動の実施がしやすくなったと感じました。しかしながら計画したテストフライトの3回が、当日の風・雨のため中止せざるを得ない不運がありました。来年はもっと楽しくテストフライトを実施したい!
CT-Delta, キタイワトビ号が自力離陸してからまもなく3年となりそうです。この間、コロナ禍の影響もあり思ったようにTFができていないとはいうものの、既に5回(うち1回はフライト無し)の中で継続したフライトが実現できていないことは痛恨の極みです。
はるパイロットの頃から推力不足を感じていましたが機体は浮いてしまうのでプロペラピッチ調整の問題と考えていました。その後三日月パイロットに交替してもジャンプできる機会がしばしばあるものの、かなり高回転でクランクを回す必要があり、やはり推力不足を感じていました。一方、ペダル式パワーメーターは400Wや500Wを記録しており、何らかの力は発生してると思っていましたが冷静になって考えてみると、機速が遅いときはブレードに流入する気流の迎え角は大きくなるので抵抗が大きく、クランクを回すパワーは大きくなるものの推力が出るわけではありません。
推力以外の機体の調整も進んだものの、一昨年の秋のTFで推力不足が顕著であることに気づいたものの直接の原因をプロペラのピッチと信じていました。これが全くの失策です。
現在使用しているプロペラの回転数=必要馬力の性能領域を示します(基準ピッチ±2度の範囲)。巡航時クランク回転が90RPMで回転を増せばかなりのパワーを出せるものです。地上滑走時の抵抗等を加味して、500W弱くらいから巡航の230W位までの範囲を使うことが想定されています。(緑の領域)
実際、CT2ではかなり強力に引いていたものです。
ところが前回TFでも全く推力不足でした。速度が乗れば浮き上がるのは確かなので主翼は性能を出しているようです。しかし速度が維持できない。浮き上がるのも100回転以上回していないといけない。ペラピッチを極端に付けても状況は変わりません。そこでビデオを単位時間に分割してプロペラ回転を確かめてみることにしました。その結果、実際回転数が全く想定に達していないことが分かりました。このセッティングはCT3のものです。ペラ半径を大きくしたCT3は回転数を小さくする設計を採用していました(赤の矢印)。正しくスプロケットを選択していたつもりが単に思い込みだった、という事例です。
次回より正しいセッティングで本来の能力で飛ばします。楽しみで仕方ありません。
ykuni
リアスパーに引っ張り荷重がかかった事例を紹介します。急制動をすればもちろん引っ張り荷重がかかりますが、次の動画では地面接触の結果引っ張り荷重荷となりました。
機体が左回りしている間に翼端が地面に接触したため前向きに曲げられることになりました。結果、B=C間の金具が抜けてしまい、前回TFはそこで中断となりました。
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ykuni
新年のご挨拶
明けましておめでとうございます。
コロナ禍の影響が3年を超え、東ヨーロッパで大規模な戦争が起こり、波乱の2022年が幕を下ろしました。昨年はそのような状況にあっても鳥人間コンテストが引き続き開催され、滑空機部門で大会新記録を今まで優勝経験があるわけではないチームが樹立し、また、プロペラ機(ディスタンス)でハート形コースの二つ目のパイロンの旋回があり、さらに大会全体がネットで生中継されるという画期的な大会となりました。このことは長く記憶にとどめられるものと思います。
加えて、いま述べる必要があると考えるのであえて述べますが、当チーム設立にも関係があり筆者が長年お世話になってきた鳥人間の先達が永眠されました。多くの人に知識の共有を図り、その場を作り、発信し情熱を伝え続けた姿勢を尊敬します。この遊びをする人は多少なりともその活動の片鱗に触れることがあると思います。ふと手を休めるときに先達の活動に思いを馳せていただけれればこの上なく幸甚です。
大きく時代の動きを感じる時期となっていますが、以前以上に飛ばすことのできる世の中を目指す姿勢は変わらないと信じます。この年頭にあたり、新春をお祝いし、人力飛行機/鳥人間にかかわる皆様のご多幸をお祈り申し上げます。
弊チームの2022年の活動については、引き続きCovid-19オミクロン株の影響を受けつつも、3回のテストフライトを実施できました。今年はパイロットを交代し体重制限いっぱいいっぱいのパイロットで実施しています。CT-Delta機は設計通りの強度剛性を有していると実証できたと思います。また、簡易なフェアリング製作をはじめ試作に取り組んでいます。
今年2023年のクールスラストの活動は、引き続き"楽しいフライト"の実現・拡充をするため、機体製作活動を再開します。したがって活動は二つの柱で回すことになります。
一つ目の柱は、CT-Deltaのさらなる成熟です。これは、機体調整を更にすすめ、定常飛行を普通に行える状態にすることです。
もう一つの柱は、保有資産を活用し新規の機体を製作します。本機CT-STD-dashは、この数年温めていた練習・レクリエーション用機体を実現するものです。搭乗可能なパイロットの幅を大きくする(60kg~72kg)、製作・修理を容易にする簡易構造、滑走路飛び切りに十分な性能、運搬が容易なこと、をコンセプトとしています。
上記の二つの柱により"楽しいフライト"を手軽に実現するための方策を進めていく所存です。
引き続き皆様の変わらぬご指導ご鞭撻をお願いしたくよろしくお願いします。
2023元旦
ykuni
Delta機のテストフライトもフライトを中心としたフェーズに入ります。実際に飛ぶとなると、条件の良い時に当たるとは限らず滑走路の環境に応じて飛行計画をコントロールする必要が出てきます。ただでさえテストフライトの機会は貴重ですから、できるときにできることをやり、また怪我なく機体損傷もなく実施したいところです。
今回紹介するのは横風管理に関する話題です。
(未定部分が多いです)
7月
- テストフライトの準備
- フェアリング製作
- 2号プロペラ仕上げ
8月
- テストフライトをするかもしれません。
- 2号プロペラ塗装
9月
- テストフライトができたらいいなぁ
CoolThrustの活動にご興味をもたれたら是非ご連絡ください。