クールスラストは昨年鳥人間コンテスト参加を決心し申し込みをしましたが、残念ながら書類選考で落選しました。しかし、琵琶湖で飛ぶことへのモチベーションがそれで無くなったわけではありません。

以前鳥人間コンテストに参加していたときは、がむしゃらに取り組んでいましたがそこから20年近くが経ち、人力プロペラ機で良い成績を収めるための勝ち筋の様なものもできてきたように思われるところがあります。でも実際のところ、琵琶湖のフライトは決してパターンで対応できるものではなく、様々なチャレンジの余地があると考えています。クールスラストでは琵琶湖の空を旅する飛行機を、より新しく、より高性能にするチャレンジを続けています。

次期製作機マゼラン号のコンセプトも設計も、落選の1年の猶予でさらにブラッシュアップしています。この最新のマゼラン号で2026年の鳥人間コンテストに応募しています。合否は3月末に分かる見込みです。

琵琶湖の様々な状況を乗り越えて飛ぶことを目指す、この機体を琵琶湖で飛ばす日が待ち遠しいです。

New Year Greeting, 2026

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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

昨2025年にも鳥人間コンテストが大々的に開催されました。人力飛行機の活動がコロナ禍から復帰したのだと感じます。2025年の鳥人間コンテスト・プロペラ機部門では大阪大学Albatrossの初優勝、滑空機部門では上智大学Sophia Flying Turkeysの14年ぶりの優勝というドラマティックな展開もありました。大阪工業大学、大阪府立大学の活躍もあり昨年は万博効果と重なって、大阪の年であったと振り返ります。そしてこのような大会が継続できるのは、コロナ禍の間も地道続けられた活動がその後に繋がったからということを忘れてはならないと思います。

社会のうねりは個人が自分でいることをたやすく飲み込みます。現在も東ヨーロッパの戦争、パレスチナの戦闘が続き、それに加えて不安を大きくするようなニュースが世の中に溢れています。しかし飛行機をつくるという原点に戻る時間は、これらからの距離を取り直し冷静になれるときです。このことを大事にしていきたいと思います。この年頭にあたり、新春をお祝いし、人力飛行機/鳥人間にかかわる皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

Conclusion for 2025 Year

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まだ大晦日ではないものの2025年の総括ですが、今年は鳥人間コンテストに挑戦したものの書類落ちという結果であり、キタイワトビ号のテストフライトも1回企画したのみでした。そのテストフライトも機材の劣化にともなう不具合でフライトはかなわず、フライト活動としての成果が振るわない年となってしまいました。

皆様に報告してきた内容を総括すると上記のようになりますが、一方でチーム内では、次のような活動を進めています。

  • FBWの設計基準の定量化。特に熱対策
  • 新しい発想に基づくフェアリングの設計
  • 「楽しいフライト」コンセプトの見直し

それぞれ少しづつですが成果を上げています。地味な活動ですが足場をしっかり固めることが飛躍につながるものと考えて行動してきた結果、というのが本年の総括です。

本年も様々にご支援を賜り、誠にありがとうございました。引き続き来年もよろしくお願いします。

ykuni

Current our activitis

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12月6日はスカイスポーツシンポジウムが高輪の東海大を会場として開かれました。第30回となる記念すべき会でしたが、HPA交流会が10年続いたこと、ヒロサワシティに収蔵されたSTORK開発のお話、Team 'F'からのGNSSの評価結果の報告があり、学生チームからはTBTのデフギア、AirCraftからフラップ・エルロンそしてalbatrossから今年の飛行の成果について報告がありました。いずれも興味深い内容であり、大いに刺激を受けたところです。

第30回プログラム(PDF)

弊チームとしても、マゼラン号の開発を止めたわけではありません。完成に向けたステップを一つ一つ進めています。完成度を更に高められるよう工夫を加えていきます。

(文献リストへ続く)

New year Greeting, 2025

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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

新型コロナの取り扱いは今だに変化し続けていますが、人力飛行機に関する活動は次第に以前と同様となってきたと思います。このことは大変喜ばしいことであり、同時に過去の記憶となりつつある今だからこそ、活動できなかった期間に果たせなかった思い、伝えられなかった経験があったことを、忘れてはならないと思います。

2024年の鳥人間コンテストも現地観戦をしました。琵琶湖の熱い空気が昨年も変わることなく、人々の熱意は継承されていると感じました。昨年の風は非常に難しく、参加者を苦しめる厳しいものだったと思います。そのような環境の中、滑空機部門で目覚ましい記録更新がありました。大会記録を140m更新する飛行を達成したみたかもばら下横田チームの成果には目を見張るものがありました。大会にさらなる可能性が示されたことは大変貴重なものであると思います。
一方で、人力プロペラ機部門の飛行は、機体の設計だけではなく機体の操縦、そして風読みがきわめて重要となってきています。

東ヨーロッパの戦争は収まる気配がなく、さらにパレスチナやシリアでの戦闘も毎日のように厳しい情報が伝えられています。ますます世界の分断が進むように思われますが、このような波乱の続く時代であるからこそ、個人が自由に飛行機を飛ばすことのできる世の中を目指す姿勢を変えてはいけないと信じます。この年頭にあたり、新春をお祝いし、人力飛行機/鳥人間にかかわる皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

(続く)

Summerization for year 2024

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2024年が終わります。
今年、弊チームのテストフライトは最後の壁を越えて、実際に飛ぶ楽しいフライトの段階に入りました。この段階まで活動を継続してこられたことは様々な支援をいただいた多くの人たちの助けがあってのことです。この場をお借りして感謝申し上げます。弊チームは引き続き楽しいフライトの深化を進めてまいります。

(続く)

We are starting our training flight.

現在、CoolThrustでは、CT-Delta: キタイワトビ号を成熟させる作業とともに、パイロットトレーニングプログラムの開発に取り組んでいます。

この冬の改良によりキタイワトビ号の推力機構は本来の性能を発揮できるようになりました。このことはパイロットが規定の回転数でプロペラを駆動させれば離陸できるということです。しかし自由に飛べなければ意味がありません。人力飛行機はその軽量さとヨー方向の重さで特徴のある飛行機です。段階的にその特性を身につけることが望ましいと思います。

現在、飛距離を伸ばす前の基礎スキルの習得を行っています。

New year Greeting, 2024

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新年のご挨拶

明けましておめでとうございます。

2023年には新型コロナの取り扱いが第5類となり、人力飛行機に関する活動もだいぶ制限なくできるようになってきました。その一方で活動できなかった期間に果たせなかった思い、伝えられなかった経験があったこともまた、忘れてはならないことです。

昨年も鳥人間コンテストが開催され、従来通り現地観戦ができるようになりました。久々の観戦でしたが、あの琵琶湖の熱い空気が変わることなく再び味わえたことは感無量です。その体験はまたあの場で飛ばしてみたいと思わせるものでした。一方で参加者を苦しめる気温の高さと複雑な風のハードルは非常に高く、高度な判断が求められるとともにその瞬間の運に左右される厳しいものです。そのような環境の中、70kmに迫る飛行を達成したBHIチームの成果には目を見張るものがありました。我々の目指すべき高みの一つを目の前で見ることができたことは大変貴重なものでした。

東ヨーロッパの戦争は収まる気配がなく、さらにパレスチナでの戦闘も毎日のように厳しい情報が伝えられています。波乱の続く時代であるからこそ、個人が自由に飛行機を飛ばすことのできる世の中を目指す姿勢を変えてはいけないと信じます。この年頭にあたり、新春をお祝いし、人力飛行機/鳥人間にかかわる皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

Summerization for year 2023

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2023年は新型コロナの取り扱いが5類へ移行したことで社会的な制限が緩和され、テストフライト等の活動の実施がしやすくなったと感じました。しかしながら計画したテストフライトの3回が、当日の風・雨のため中止せざるを得ない不運がありました。来年はもっと楽しくテストフライトを実施したい!

Human error - biased action chosing gear reaio.

CT-Delta, キタイワトビ号が自力離陸してからまもなく3年となりそうです。この間、コロナ禍の影響もあり思ったようにTFができていないとはいうものの、既に5回(うち1回はフライト無し)の中で継続したフライトが実現できていないことは痛恨の極みです。

はるパイロットの頃から推力不足を感じていましたが機体は浮いてしまうのでプロペラピッチ調整の問題と考えていました。その後三日月パイロットに交替してもジャンプできる機会がしばしばあるものの、かなり高回転でクランクを回す必要があり、やはり推力不足を感じていました。一方、ペダル式パワーメーターは400Wや500Wを記録しており、何らかの力は発生してると思っていましたが冷静になって考えてみると、機速が遅いときはブレードに流入する気流の迎え角は大きくなるので抵抗が大きく、クランクを回すパワーは大きくなるものの推力が出るわけではありません。

推力以外の機体の調整も進んだものの、一昨年の秋のTFで推力不足が顕著であることに気づいたものの直接の原因をプロペラのピッチと信じていました。これが全くの失策です。

現在使用しているプロペラの回転数=必要馬力の性能領域を示します(基準ピッチ±2度の範囲)。巡航時クランク回転が90RPMで回転を増せばかなりのパワーを出せるものです。地上滑走時の抵抗等を加味して、500W弱くらいから巡航の230W位までの範囲を使うことが想定されています。(緑の領域)
実際、CT2ではかなり強力に引いていたものです。

rpm_power.jpg

ところが前回TFでも全く推力不足でした。速度が乗れば浮き上がるのは確かなので主翼は性能を出しているようです。しかし速度が維持できない。浮き上がるのも100回転以上回していないといけない。ペラピッチを極端に付けても状況は変わりません。そこでビデオを単位時間に分割してプロペラ回転を確かめてみることにしました。その結果、実際回転数が全く想定に達していないことが分かりました。このセッティングはCT3のものです。ペラ半径を大きくしたCT3は回転数を小さくする設計を採用していました(赤の矢印)。正しくスプロケットを選択していたつもりが単に思い込みだった、という事例です。

次回より正しいセッティングで本来の能力で飛ばします。楽しみで仕方ありません。

ykuni